いつでも目指すのは100%! 設計士×大工で挑戦する、南国風のお家

工務店奮闘記

2018.05.24

いつでも目指すのは100%!
設計士×大工で挑戦する、南国風のお家

日当りと風通しがよい、リゾート風の一軒家を。お施主様のインテリアに合わせたお家を目下、建設中。

神奈川県鎌倉市
株式会社イソダ

カネカのお家との出会い

一年を通じて温暖で、潮風が街中を通り抜けていく神奈川県湘南エリア。この場所に、大工の棟梁だった磯田五郎左衛門さんが現在の磯田工務店を創業したのは、1924(大正13)年のこと。

以前より、「高気密・高断熱と通気のある家づくりが必要だ」と、様々な工法を模索していたのが、創業者五郎左衛門さんの三男である現在の顧問。1995年、阪神・淡路大震災の現地視察で、内部結露による構造の腐食被害を目の当たりにして、壁内通気の必要性を確信しました。そこで、独自にその工法開発を進めますが、国の認証を得るためには莫大な時間と費用がかかることがわかります。頭を抱えていたところ、ソーラーサーキットという工法に出会いました。

見えない部分まで、隙間なくぴったり

家全体をボード状の断熱材ですっぽりと包み込むカネカの外断熱は、外からは見えない部分も含めて、施工に一切の妥協は許されません。長く木造の注文住宅を専門としていたイソダでは、熟練の大工さんをたくさん抱えています。ですが、ソーラーサーキットを取り入れるときは、これまで以上に手間ひまがかかるこの工法に、「そこまでして本当に効果があるのか?」と疑問を感じる大工さんもいたそうです。

それでも顧問は諦めることなく、「省エネも意識したソーラーサーキットには、未来がある。きっと、住むひとにこれまでよりも快適な住みごこちを提供できるようになるはずだ!」と、説得を続けたそうです。

右の写真は、断熱性を高めるために隙間を埋めていく作業。

手慣れた様子でこなす佐藤市三さんは、イソダの大工を束ねる、職人歴50年近くになる棟梁です。
「隙間をくまなく埋めていく細かい作業の後、建物の隙間をチェックする気密検査を行うんだ。神経を使う作業だけれど、こういうことほどしっかりやらないとね」と、手を休めずに語ります。

二重通気工法を活かした、設計士の技

細々と仕切りがある、大工さん泣かせの今回の設計は、設計士の三橋正己さんが考えました。お施主様の要望に100%こたえようとする姿勢に加えて、いつも必ずサプライズアイデアを提案する三橋さんは、お客さまからの信頼も厚い、イソダのエースです。

「テーマは、日当りと風通しがよい、南国リゾート風の一軒家。インテリアや家具は最初から決めていらっしゃったので、内装はそのインテリアを活かせるように工夫しました。お施主様からは、夏の暑さは辛抱できるけど冬の寒さだけはガマンできないからと、あたたかいお家をご希望されました。この点は、外断熱と二重通気を組み合わせたソーラーサーキットは、まるで「衣替え」するかのように、冬の寒さにも夏の暑さにも対応することをご説明し、お施主様にもご納得頂けました。」

玄関には南国リゾートホテルを思わせるレリーフタイルを貼り、個室とトイレや浴室以外は間仕切りなし。個室の扉は引き戸にして、いつでも開放的な空間をつくることができます。子ども部屋には、それぞれのリクエストを受けて、ミニ個室やロフトが入るそうです。

三橋さんの構想を形にすべく、現場でバトンを受けた大工の佐藤さんは、お施主様がオーダーしたバリテイストの欄間をぴったりはめ込み、満足そうに眺めていました。

地元の自然と共にある、木造建築の醍醐味

家の土台や一階、二階の柱、小屋裏など主要構造のほとんどが、神奈川県産の無垢材。完成間近のお家から、地元・神奈川県で育った木々の香りが立ち込めていました。

はたして、お施主様オーダーの南国リゾート風のあたたかい空間づくりは、どんなお家になるでしょうか。

湘南からまたひとつ、あたらしい家族の風景が生まれます。

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