老舗の材木商だからこだわることができる 木の温もりを感じる家

工務店奮闘記

2018.09.26

老舗の材木商だからこだわることができる
木の温もりを感じる家

地域に根ざした材木商から工務店へ

4代目社長の家づくりに対するこだわりとは?

千葉県香取市
桶市ハウジング

佐原で百余年続く材木商を継いで

“北総の小江戸”といわれる千葉県香取市の佐原。江戸時代に、水運を利用して栄えていた商家の町並みは、重要伝統的建造物保存地区に指定されています。

桶市ハウジングを営む小長谷家がこの地に根を下ろしたのは、明治初期のこと。初代の市太郎さんは、桶屋職人だったと言います。その後、時代に合わせて、造船材、建具材、銘木の専門店と、材木商としての道を歩んできた小長谷家。

4代目となる現社長の小長谷直弘さんは、幼少期は半纏姿で参観日に来る父親が恥ずかしくて、サラリーマンに憧れていたそうです。ところが、大学時代に2代目だった祖母が亡くなったとき、職人さん達だけでなく、昔お世話になったという地元の方々からもたくさんの感謝の声を聞いて、家業を継ぐことを決意しました。

木材のプロだからこそ、本物にこだわる

「これからは職人さん達だけではなく、地元で暮らす人たちと直接向き合える仕事もしていきたい」と、小長谷社長が家業を活かして立ち上げたのは、工務店。「地図に残る仕事」への憧れもあり、設計士の資格も取得。営業から設計までこなす、マルチプレイヤーを目指しました。

そこには、お客様の声を直接聞いて、自らの手で理想の家づくりを完結させたいという、小長谷社長の熱い思いがありました。

工法として選んだのは、外断熱・二重通気工法のソーラーサーキット。気密性と通気性という、相反する性能を両立させることで、夏は爽やかに、冬は暖かく過ごせるという家づくりのコンセプトに着目。香取市で唯一のソーラーサーキット特約工務店になりました。そこに銘木屋の目利きも活かして、厳選した木材をできるだけそのまま使った、構造から内装まで木の温もりが感じられる家づくりをはじめます。

家づくりの疑問や不安を解消させた1000通にものぼる往復メール

家を支える構造は、大部分が見えないところです。一番大事な家の構造が見えないというお客様の不安に加えて、一生に一度の家づくりでは、心配なこと、わからないことがたくさんあるはず。
そこで小長谷社長は、お客様の不安を一つひとつ解決していく手段として、お施主様とメールで文通をはじめました。

「工事スタートから完成後まで、約1000通のやりとりをしたお施主様もいらっしゃいます。家づくりの悩みは、お客様それぞれで共通する内容も多いので、そのお施主様には許可をいただいて、メールのやりとりを自社のホームページで公開させていただいています」。

もうひとつ、お客様に納得していただく家づくりのために小長谷社長が取り組んだのは、桶市ハウジングの家づくりへのこだわりを体現したモデルハウスです。

「地元産の無垢材を使って家の柱や床づくりに活かすことで、肌で木のぬくもりを感じることができます。本物の木は、乾燥する過程で割れが生じたり、痩せて隙が生じたりするものなので、そうした木の経年変化も感じていただけるように、柱材には一本ものの無垢の木を使い、その木のありのままの姿を見せるなど、工夫をしています」。

モデルハウスの内装は、コンセプトである「家族の気配を感じる」仕掛けがそこかしこに。
例えば、お父さんの書斎は、2階中央にある小上がりの三畳間。開放的な吹き抜け構造なので、隣の子ども部屋や1階のリビングからの声も届き、家族の存在を常に感じられそうです。

住みごこちの良さは、言葉では伝わらない
実際に感じてほしい

小長谷社長は、「ソーラーサーキットは、特に目に見えないところで手間ひまがかかる工法。そうして住みごこちを突き詰めていく。でもそれは言葉で説明するだけでは伝わりづらい。やはり感じていただくのが一番です。是非モデルハウスに足を運んで、五感で感じていただきたいですね」と力説します。

「博物館に勤める共働きのご夫婦が宿泊体験に来られたとき、“資料を読み込んで学ぶよりも、モデルハウスに実際に宿泊することで、心と身体で家づくりの在り方を感じることができました”という感想をいただきました。
家づくりで大切なのは、実際に目で見て、肌で触れ、香りを感じることを通しての共感や感動だと思います」。

「お施主様とは、家を建てた後も、長く快適に暮らしていただけるように相談を受けたり、暮らし方をアドバイスしたりしています」と続ける、小長谷社長。家が完成したらおわりではなく、材木商の時代から大切にしてきた地元との密な関係づくりは、ここでも生かされています。

桶市ハウジングの家づくりには、木の温もりだけではなく、人と人の温かい心の交流が原点にありました。

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