2023.12.19家を建てるなら

アイランドキッチンとは?メリット・デメリット9選と向いている人の特徴を解説

「アイランドキッチンってどんな特徴があるの?」「憧れるけど、後悔しないか心配」「メリットだけじゃなくてデメリットも知っておきたい」とお悩みではありませんか。本記事では、アイランドキッチンが気になっている方に向けて以下の内容を解説します。
  • アイランドキッチンとは
  • メリット・デメリット
  • 向いている人の特徴
おしゃれなイメージがあるアイランドキッチンですが、デメリットもあるため人によっては「やめておけば良かった」と後悔する可能性があります。本記事ではアイランドキッチンに似ている別の選択肢も紹介するので、お悩み中の方はぜひ参考にしてください。

アイランドキッチンとは?

アイランドキッチンとは、まるで島(アイランド)のように周囲の壁から独立したキッチンのことです。キッチンは大きく「対面式」と「非対面式」にわかれており、アイランドキッチンは対面式に分類されます。

さらに、対面式は「オープンキッチン」と「セミオープンキッチン」にわかれており、壁や棚などの視界を遮るものがないアイランドキッチンはオープンキッチンに該当します。

開放的で存在感があり、生活感を感じさせないおしゃれな見た目がアイランドキッチンの大きな特徴です。
 

アイランドキッチンのメリット3選

アイランドキッチンのメリットは以下のとおりです。
  1. 開放感がある
  2. 家族とコミュニケーションがとりやすい
  3. 2人以上でも調理しやすい
ここからは、それぞれのメリットを詳しく解説します。

1. 開放感がある

 
アイランドキッチンは、ほかのキッチンでは味わえない開放感が魅力です。キッチンが壁や吊り戸棚で仕切られていないため、リビングダイニングと一続きの空間になり、開放的で広々とした印象のLDKを実現しやすいでしょう。
 

2. 家族とコミュニケーションがとりやすい

 
アイランドキッチンは、キッチンで作業している間もリビングダイニングにいる家族とコミュニケーションがとりやすいです。一緒にテレビを見たり、顔を見ながら会話したりできるため、孤独を感じにくいです。小さいお子さんがいて目が離せない場合は、キッチンにいながら様子を見守ることもできます。
 

3. 2人以上でも調理がしやすい

 
アイランドキッチンは、2人以上でキッチンを利用したい場面でも便利です。キッチンの周りをぐるりと回遊できる動線になっているため、四方から調理や配膳が可能だからです。そのため、家族や友人と並んで調理をする場面でも、動きにくさを感じにくいでしょう。

アイランドキッチンのデメリット6選

 アイランドキッチンのデメリットは以下のとおりです。
  1. 広いスペースが必要
  2. 調理中の油・水ハネやニオイが気になることがある
  3. キッチンが丸見えになる
  4. 収納スペースが不足しがち
  5. キッチンの物音がリビングに響きやすい
  6. ベビーゲートが設置しにくい
ここからは、それぞれの項目を詳しく解説します。
 

1. 広いスペースが必要

アイランドキッチンを設置するためには、通常よりも広いスペースが必要です。キッチン本体が通常と比べて大きい傾向があるうえ、左右に人が通れるスペースを確保する必要があることなどが理由です。一般的に、キッチンに必要なスペースは4.5畳程度と言われています。しかし、アイランドキッチンの場合は6畳程度のスペースが必要になるケースが多いです。間取りに余裕がない場合は、ほかのスペースを圧迫して思ったような開放感が得られなかったり、スペース不足になったりする可能性があります。
 

2. 調理中の油ハネやニオイが気になることがある

アイランドキッチンは周りに壁がないため、調理中の油ハネやニオイの広がりが気になることがあります。油ハネは床がべたつく原因になるうえ、放置すると汚れが固まって落ちにくくなるため、こまめな掃除が必要です。

また、ニオイを遮る壁がないため、換気扇の性能によってはリビングダイニングにまで調理中のニオイが広がってしまう可能性があります。気になる場合は、オイルガードを設置する、性能の良い換気扇を導入するなどの対策によって、油ハネやニオイの軽減が期待できるでしょう。

3. キッチンが丸見えになる

 アイランドキッチンは、リビングダイニングから丸見えになりやすいです。目隠しとなる壁がないため、手元はもちろん背面も見えてしまい、整理整頓が行き届いていないと乱雑な印象になる可能性があります。

4. 収納スペースが不足しがち

 壁付けキッチンのようにシンクの上に吊り戸棚がないため、収納スペースが不足しやすい点にも注意が必要です。足りない分の収納スペースは、背面収納やパントリーなどで補う方法があります。

5. キッチンの物音がリビングに響きやすい

音を遮る壁がないため、キッチンの物音がリビングダイニングにまで響きやすいです。食洗器の稼働音や調理中の音などがリビングに響きやすいため、リビングでくつろいでいるほかの家族が「うるさい」と感じる可能性があります。
 

6. ベビーゲートが設置しにくい

アイランドキッチンは左右どちらからもキッチンに入れるため、子どもの侵入を防ぐためには両方の通路を塞ぐ必要があります。しかし、周囲の状況によっては既製品では対応しづらかったり、置き型だとある程度大きくなると突破されてしまったりして、対策が難しいケースもあるようです。ベビーサークルの使用を検討したり、あらかじめベビーゲートの設置を見越して間取りを検討したりすると良いでしょう。
 

アイランドキッチンが向いている人の特徴

 アイランドキッチンが向いている人の特徴は以下のとおりです。
  • こまめな掃除や整理整頓が苦にならない人
  • 2人以上でキッチンに立つ機会が多い人
  • LDKの広さにゆとりがある人
アイランド型は「見せるキッチン」のため、散らかった印象にしないためにはこまめな掃除や整理整頓が必要です。そのため、背面収納やパントリーなどで十分な収納スペースを用意できる方、整理整頓が得意な方に向いているでしょう。家族と料理を楽しみたい方、ホームパーティーが好きな方もメリットを感じやすいタイプのキッチンです。
 

アイランドキッチンに似た別の選択肢

「アイランドキッチンに憧れる!でもやっぱりデメリットが気になる…」という方は「ペニンシュラキッチン」や「セミオープンキッチン」を検討するのもひとつの方法です。

ペニンシュラキッチンもアイランド型と同様、対面式でオープンなスタイルのキッチンですが、大きな違いは左右のどちらかが壁に接している点です。スペース不足でアイランドキッチンが難しい場合は、ペニンシュラキッチンなら設置できる可能性があります。

また、キッチンの丸見え感が気になる場合は、オープン型とクローズド型の中間である「セミオープンキッチン」を検討するのも良いでしょう。腰壁を設置して手元を隠したり、一部に壁を作ってリビングダイニングからは死角になる空間を作ったりすることで、丸見え感が緩和できる可能性があります。

★アイランドキッチンの導入事例
 

まとめ

アイランドキッチンとは、周囲の壁から独立したまるで島(アイランド)のようなキッチンを指します。抜群の開放感やリビングダイニングにいる人とのコミュニケーションの取りやすさ、複数人での調理のしやすさなどがメリットです。

一方で、設置にあたって広いスペースが必要になる点、こまめな掃除・整理整頓をしないと乱雑な印象になりやすい点などには注意が必要です。デメリットが気になる場合は、ペニンシュラキッチンやセミオープンキッチンといった別の選択肢を検討してみるのも良いでしょう。