2024.03.04家を建てるなら

新築に和室はいらない?メリット・デメリット、後悔しないポイントを解説

「新築に和室ってあったほうがいいの?」「そもそも何に使うの?」「畳の部屋が欲しいけど、スペース的に和室をつくるのは難しそう」といったお悩みはありませんか。本記事では、新築に和室をつくるか迷っている方に向けて、以下の内容を解説します。
  •  新築に和室は必要なのか
  •  和室のメリット・デメリット
  •  和室をつくる際の注意点
また、どのような用途で使いたいのかによって適した間取りが変わってくるため、和室の種類や用途も紹介します。「いらなかった」や「つくっておけば良かった」と後悔しないために、ぜひ本記事を参考にしてください。

新築に和室は必要?

結論から言うと、新築住宅に和室は必須ではありません。必要性を感じないのであれば、無理に和室をつくらなくても良いでしょう。

ただし、和室には洋室にはない利点もあります。住み始めてから「やっぱり和室をつくっておけば良かった」と後悔しないためにも、和室の形態やメリット・デメリット、和室づくりのポイントなどを押さえてから判断することが大切です。

和室の種類・広さの目安・主な用途

和室には、大きく分けて「独立和室」「隣接和室」「畳コーナー」の3種類があります。それぞれに必要な広さの目安と用途の一例は以下のとおりです。

  1.独立和室
 
2.隣接和室
 
3.畳コーナー
 
特徴
 
一室として独立している
 
リビングやダイニングに隣接している
 
部屋の一角に設ける
 
広さの目安
 
6畳~
 
3畳~
 
2畳~
 
用途の
一例

 
・客間として
・仏間として
・寝室として
 
・客間として
・仏間として
・子どもの遊び場やお昼寝スペースとして
・洗濯物を畳むなどのちょっとした家事スペースとして
・くつろぐスペースとして
 
・子どもの遊び場やお昼寝スペースとして
・洗濯物を畳むなどのちょっとした家事スペースとして
・くつろぐスペースとして
 

新築に和室を設けるメリット3選

新築住宅に和室を設けるメリットは以下のとおりです。
  1.  多目的に利用しやすい
  2.  い草のさまざまな効果が期待できる
  3.  畳のある生活を楽しめる
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

1. 多目的に利用しやすい

和室はさまざまな目的で利用しやすいです。たとえば、以下のような用途で使用できます。
  •  仏間として
  •  客間として
  •  寝室として
  •  くつろぐスペースとして
  •  ちょっとした家事スペースとして
  •  子どもの遊び場やお昼寝スペースとして
和室に使われる畳はクッション性があり、吸音性・防音性にも優れているため、子どもがのびのび遊ぶスペースとしても活用できます。用途を固定せず、シチュエーションやライフステージに合わせてさまざまな目的で使用することも可能です。

2. い草のさまざまな効果が期待できる

畳に使われることが多い「い草」には、以下のようにさまざまな効果が期待できます。
  •  空気清浄
  •  消臭
  •  調湿
  •  断熱
  •  吸音・防音
天然素材ならではの優れた効果が期待できる点は、大きなメリットといえるでしょう。
ただし、最近使われている畳には、い草を使用していない畳もあるため、何の素材で出来ているかを意識することも重要です。

3. 畳のある生活を楽しめる

「畳でごろごろするのが好き」「畳の部屋にいると落ち着く」という方は、和室を設けることで畳のある生活を楽しめます。
畳があると素足で寛ぎやすい空間となり、ときには昼寝などにも使えます。洋室にはない生活の仕方を楽しむこともできます。

新築に和室を設けるデメリット2選

 新築に和室を設けるデメリットは以下のとおりです。
  1.  メンテナンスが必要
  2.  配置できる家具が制限されやすい
それぞれのデメリットを詳しく解説します。

1. メンテナンスが必要

畳は定期的なメンテナンスが発生します。具体的には、使用し始めてから3年程度で畳を裏返す「裏返し」、7年程度で表面を新しくする「表替え」、20年程度で畳そのものを新しくする「新調」を行うのが望ましいとされています。

畳のメンテナンスを素人が行うのは難しく、手間がかかる作業のため、その都度業者に依頼する必要があります。
 

2. 配置できる家具が制限されやすい

畳はフローリングと比べて柔らかく、家具の跡がつきやすいため、配置できる家具が制限される傾向があります。対策をせずにベッドや箪笥などの重量のある家具を置いてしまうと、畳がへこんでしまう可能性があるので注意が必要です。どうしても重たい家具を置きたい場合は、畳を傷めないよう、へこみ防止グッズなどの利用を検討する必要があるでしょう。
 

 

新築に和室を設ける際の3つの注意点

新築に和室を設ける際の注意点は以下のとおりです。
  1. 用途を考えておく
  2. 畳コーナーも検討する
  3. 畳の種類を決める
それぞれの注意点を詳しく解説します。

1. 用途を考えておく

和室をつくる際は、必ず用途を考えておきましょう。よく考えずにとりあえずつくってしまうと「使い勝手が悪い」「誰も使わないスペースになってしまった」などの後悔につながりやすいです。また、用途によって和室の種類や必要な広さが変わってくるため、しっかりと使い道を検討したうえで計画することが大切です。

2. 畳コーナーも検討する

「和室はいらないけど畳が欲しい」や「和室に憧れるけどつくるスペースがない」といったお悩みがある場合は、洋室の一角に畳コーナーを設ける方法もあります。2畳程度のスペースにも設置できるため、間取りに余裕がない場合やちょっとした畳の空間が欲しい場合に選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

3. 畳の種類を決める

畳と言えば「い草」のイメージがありますが、ほかにも「和紙」や「樹脂」からつくられたものなどの種類があります。和紙製や樹脂製の畳は、耐久性に優れており、お手入れもしやすいというメリットがあります。好みや掃除・メンテナンスのしやすさを考慮して、畳の種類を検討すると良いでしょう。

【関連ページ】和室を採用した実例1

【関連ページ】和室を採用した実例2

まとめ

和室には、リラックス効果が期待できたり幅広い用途で使えたりといったメリットがあります。一方で、メンテナンスの大変さや置く家具を選ぶ点などはデメリットになりやすいといえるでしょう。

新築に和室は必ずしも必要な設備ではありませんが、和室を検討する際は、用途をしっかりと決めておくことが重要です。和室はいらないけれど畳が欲しい場合は、洋室の一角に畳のスペースを設ける「畳コーナー」を検討してみるのも良いでしょう。