2023.12.19お金のあれこれ

住宅ローンは何歳まで組める?完済時の理想の年齢は?3つのポイントも解説

「住宅ローンは何歳まで組めるの?」と悩んでいませんか。本記事では住宅ローンの年齢制限が気になっている方に向けて、

  • 住宅ローンは何歳まで申し込める?
  • 完済時の理想の年齢は?
  • 住宅ローンを組む際に気をつけるポイントは?

など、年齢にまつわる疑問にお答えします。「今から申し込めるのか不安…」「この年齢で借りて大丈夫?」とお悩みの方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

住宅ローンの申し込みは70歳までが一般的

一般的に、住宅ローンには「申し込み時の年齢」と「完済時の年齢」で、それぞれ制限が設けられています。具体的な年齢は金融機関によって異なりますが、民間の場合は以下のような年齢制限が掛けられていることが多いです。

申し込み時の年齢 20~70歳まで
完済時の年齢 80歳未満
(※上記は目安です。正確な情報は各金融機関のホームページ等をご確認ください)

住宅ローンの申し込みは70歳までが一般的と言えます。

フラット35利用者調査によれば、住宅ローンの利用者の平均年齢は年々上昇傾向にあり、2021年度は41.5歳でした。しかし、60歳以降に住宅ローンの借り入れを行う人の割合は、1割未満と少数派になっています。その理由として、
  • 「申し込み可能=必ず利用できる」ではない
  • 借入時の年齢が高いほど返済期間は短くなる
などの理由が関係していると考えられます。ここからは、それぞれの理由について解説します。
参考:住宅金融支援機構『2021年度 フラット35利用者調査』

「申し込み可能=必ず利用できる」ではない

 
住宅ローンの返済期間は、一般的に最長で35年です。ただし、多くの金融機関では完済時の年齢制限があり、その年齢を超えて返済することはできません。

たとえば、完済時の年齢が80歳未満、つまり79歳と定められている金融期間で35年ローンを組むためには、44歳までに契約を結ぶ必要があるということです。それ以降は、50歳で借りると29年、60歳で借りると19年と返済期間が短くなるので注意しましょう。

同じ金額を借りた場合、返済期間が短いほうが、当然月々の返済額も大きくなります。

 

住宅ローンの完済は定年までが理想

 
住宅ローンは、定年までに完済するのが理想と言われています。毎月の給与があるうちに返済すれば、年金生活を圧迫したり、貯金を切り崩したりする必要がないからです。

定年を65歳とした場合、30歳なら35年で返済、35歳なら30年で返済、40歳なら25年で返済するのが理想ということです。ただし、現実のデータは理想とは異なります。

2021年度のフラット35利用者調査によれば、住宅ローンの利用者の平均年齢は41.5歳。35年ローンにした場合、完済時の年齢は76.5歳で、定年を65歳としても大きく上回っていることがわかります。

完済時の年齢が定年を超える場合は、
 
  • 定年後も働き続ける
  • 年金や退職金を返済にあてる
  • 繰り上げ返済して返済期間を短くする
などの対策を考えておくと良いでしょう。

参考:住宅金融支援機構『2021年度 フラット35利用者調査』
 

住宅ローンを組む際に気をつけるポイント3選

 住宅ローンを組む際に気をつけるポイントは、以下の3つです。
 
  1. 金利の選び方
  2. 住宅ローン以外の大きな出費も考慮
  3. 融資条件の確認
それぞれのポイントについて解説します。

1. 金利の選び方

 
住宅ローンの金利には、以下の3つの種類があります。
  • 固定金利型
  • 変動金利型
  • 固定金利期間選択型

それぞれの特徴やメリット、デメリットを理解したうえで、自分のライフスタイルや価値観に適している金利タイプを選ぶと良いでしょう。

金利の種類については、以下の記事で詳しく解説しています。
https://www.schs.co.jp/column/von8mc0000002b8p.html
 

2. 住宅ローン以外の大きな出費も考慮

住宅ローンを組む際は、家にかかる費用以外の大きな出費も考慮しましょう。たとえば、結婚や車、教育、老後の資金などです。現状の生活だけでなく、将来的なライフプランや収入見込みも考慮しながら、無理のない借入計画を立てることが大切です。
 

3. 年齢以外の融資条件がないかチェック

融資の条件は年齢だけではありません。申込者の職業を正社員や契約社員に限定していたり、勤続年数を〇年以上と制限していたりする金融機関もあるため、融資の条件をよく確認しておくと良いでしょう。

まとめ

住宅ローンの申し込み可能年齢は、70歳までに設定されているのが一般的です。ただし、住宅ローンの審査項目には年齢以外に健康状態や年収などもあり、申し込み可能年齢であれば必ずしも審査に通るわけではありません。

また、住宅ローンの返済期間は一般的に最長で35年ですが、借入時の年齢によってはより短い期間で返済する必要があります。完済時の年齢が80歳までと決められている金融機関が多いため、借り入れのタイミングは計画的に判断すると良いでしょう。