2024.02.27家を建てるなら

吹き抜けは後悔するって本当?5つのよくある後悔から学ぶ成功ポイントを解説

明るく開放的な吹き抜けに憧れる一方で、インターネットで検索すると「後悔」「やめた方がよい」「最悪」などのネガティブなワードが出てきてためらっていませんか。本記事では吹き抜けを採用するべきか悩んでいる方に向けて、以下の内容を解説します。
  • 吹き抜けの特徴とメリット
  • よくある後悔
  • 後悔しないためのポイント
吹き抜けの後悔ポイントは、事前に知っていればある程度の対策が可能です。吹き抜けを取り入れたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

明るく開放的な吹き抜けに憧れる一方で、インターネットで検索すると「後悔」「やめた方がよい」「最悪」などのネガティブなワードが出てきてためらっていませんか。本記事では吹き抜けを採用するべきか悩んでいる方に向けて、以下の内容を解説します。
  • 吹き抜けの特徴とメリット
  • よくある後悔
  • 後悔しないためのポイント
吹き抜けの後悔ポイントは、事前に知っていればある程度の対策が可能です。吹き抜けを取り入れたい方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

吹き抜けの特徴とメリット

吹き抜けとは、上階との間に床を設けず、縦に空間をつなげた間取りです。吹き抜けを設けることによって、以下のようなメリットがあります。
  • 広々として開放的な印象になる
  • 明るく風通しの良い空間を実現しやすい
  • 家族とコミュニケーションをとりやすい
明るく開放的でおしゃれな雰囲気がある吹き抜けは、採光や通風の確保においても優れた間取りです。リビングや階段、玄関などの空間で採用されるのが一般的です。
 

吹き抜けでよくある後悔5選

吹き抜けに憧れて採用したものの、実際に住み始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔する方もいます。
初めからデメリットを承知している、または対策をしているのと、住み始めてから気付くのではダメージが大きく違いますよね。
そこで、ここからは吹き抜けでよくある後悔ポイントを5つ紹介します。
  1. 光熱費が高い
  2. 窓からの日差しで暑い
  3. 上階の部屋や収納が物足りなく感じる
  4. 日々の掃除やメンテナンスが大変
  5. 1階の音や光、ニオイが上階まで筒抜けになる
ここからは、それぞれの項目を詳しく解説します。

1. 光熱費が高い

吹き抜けを採用したことで「光熱費が高い」と感じる方がいます。吹き抜けの分だけ空間が広がるため、住宅の断熱性・気密性が十分でないと冷暖房が効きにくく、電気代の金額に影響しやすいからです。ある程度電気代が上がることを覚悟していても、実際に住んでみて想定より高くなっている場合は、後悔を感じやすいでしょう。

2. 窓からの日差しで暑い

室内を明るくするために吹き抜けに窓を設置したものの、「夏は日差しが暑い」というのもよくある後悔ポイントのひとつです。窓を配置する方角によっては、あらかじめ庇(ひさし)やカーテン、ブラインドなどの日除け対策をしておくと良いでしょう。

3. 上階の部屋や収納が物足りなく感じる

吹き抜けにしたことで、上階のスペースが物足りなく感じる場合もあります。吹き抜けをつくる場合、上階の部屋数が少なくなったり、部屋や収納の広さを調整する必要があったりと間取りに制限がかかるケースが多いです。

そのため、住み始めてから「寝室にもっとゆとりを持たせたかった」「収納をもっと広くすれば良かった」と後悔する可能性があります。

4. 日々の掃除やメンテナンスが大変

「掃除やメンテナンスについて考えていなかった」と後悔する方もいます。吹き抜けの掃除には、段数の多い脚立や柄の長いモップなど、高所用の掃除用具が必要です。

また、高い位置にある照明やシーリングファン、クロスなどのメンテナンスを行う際は、業者への依頼が必要になる場合があります。場合によっては室内に足場を組む必要があり、費用が高額になる可能性も考えられます。

5. 1階の音や光、ニオイが上階まで筒抜けになる

吹き抜けの後悔としてよく挙げられるのが音や光、ニオイの問題です。空間がつながっているため、1階の音や光、ニオイが上階まで伝わりやすいです。就寝時に1階に人がいると音や光が気になって眠れなかったり、反対に、2階にいる人に気を遣ってLDKで過ごしにくかったりといった問題が発生する可能性があります。調理中に発生したニオイが広がりやすい点にも注意が必要です。

吹き抜けで後悔しないための家づくりのポイント3選

吹き抜けのデメリットは、知ってさえいれば事前に対策できる可能性が高いです。「後悔」や「やめた方がよい」といったワードに惑わされず、吹き抜けのある家を楽しむための対策もセットで考えておくと良いでしょう。吹き抜けで後悔しないための家づくりのポイントは以下のとおりです。
  1. 高断熱・高気密の家にする
  2. 全館空調を採用する
  3. シーリングファンを設置する

ここからは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

1. 高断熱・高気密の家にする

吹き抜けを導入する際に重要なのが、住宅の断熱性と気密性です。断熱性・気密性が十分でないと室温にムラができやすいため、冬は寒く夏は暑い、冷暖房の効率が悪く電気代が跳ね上がるなどの問題が発生する可能性が高いです。

高断熱・高気密の家であれば、一度快適な温度にしてしまえばその状態をキープしやすく、より少ないエネルギーで快適な空間を持続しやすくなります。結果として、光熱費の負担減も期待できるでしょう。

【関連記事】高気密・高断熱の家とは?知らないと後悔するメリット・デメリット8選!

2. 全館空調にする

吹き抜けと相性の良い全館空調を導入するのも良いでしょう。全館空調とは、室内の空調を一括で管理するシステムのことです。部分的に室温を調整するエアコンとは異なり、家全体の温度が均一になる効果が期待できます。

そのため、全館空調であれば大きな吹き抜けをつくっても快適な空間を実現しやすいです。冷暖房が効きにくい廊下や脱衣所、トイレなどの空間も含めて、家のどこにいても快適さを感じやすいでしょう。

3. シーリングファンを設置する

全館空調が難しい場合は、シーリングファンの設置を検討してみるのもひとつの方法です。シーリングファンとは、天井に取り付けるタイプのサーキュレーターです。空気をかくはんすることによって、室内の温度を一定に近づける効果が期待できます。吹き抜けで気になるニオイの分散やカビ・結露の予防にも役立ちます。

まとめ

吹き抜けとは、上階との間に床を設けず、縦に空間をつなげた間取りです。おしゃれな雰囲気だけでなく、採光や通風の確保にも効果的で実用的なメリットもあります。

ただし、光熱費や日々の掃除・メンテナンスで負担を感じる可能性がある点、音や光、ニオイが上階まで伝わりやすい点などは後悔ポイントとしてよく挙げられます。

また、冬は寒い、夏は暑いと後悔する方もいるため、快適な吹き抜けのある家を実現するためには、住宅の断熱性や気密性を重視すると良いでしょう。全館空調の導入やシーリングファンも設置なども効果的です。