2024.07.19家を建てるなら

ベランダとバルコニーの違いと特徴は?メリット・デメリットを解説

家の外でくつろげる場所として、ベランダとバルコニーは人気があります。見た目が似ているものの、それぞれには独自の特徴と違いがあります。この記事では、以下の内容をわかりやすくお伝えしましょう。
  • ベランダとバルコニーの違いや特徴
  • メリット・デメリットの比較と使用上の注意点
  • ベランダとバルコニーをおしゃれにするアイデア
住宅を建てるにあたって、ベランダとバルコニーの設置に迷われている方は参考にしてください。


ベランダとバルコニーの違いや特徴

ベランダとバルコニーの言葉には厳密な定義がないものの、特徴によって使い分けられています。バルコニーは屋根のない室外スペースを指し、開放感が特徴です。一方、ベランダは屋根のある建物の外に張り出した部分で、雨の影響を受けにくいのが大きな特徴です。日本では屋根の有無が最大の違いとされていますが、英語の場合は多少異なります。
「Balcony」は英語では2階以上の部屋にある手すりがついた屋外スペースを指し、屋根があるかどうかは関係ありません。「Veranda」は英語では家の中から外につながる1階部分で、屋根がある場所を指します。縁や柵で囲まれている場合が多く、庇(ひさし)や軒下にもなる仕様です。


ベランダとバルコニーのメリットとデメリットを比較

ベランダとバルコニーは、使い方や特徴が異なります。屋根の有無による違いが最も大きいものの、生活する上でのメリットとデメリットは以下の通りです。

  メリット デメリット
ベランダ
・雨の日でも洗濯物を干せる
・外から部屋の中が見えにくい
・部屋の中が暗くなりがち
・植物を育てるのには適さない場合が多い
バルコニー
・洗濯物が乾きやすい
・庭のように使える
・雨の日は洗濯物を干せない
・夏場は部屋が暑くなりやすい

メリットとデメリットを比較しながら、生活スタイルや好みに合ったほうを選ぶと失敗しません。どのように活用したいのかを含め、慎重に検討しましょう。

ベランダがおすすめの人

以下のような人は、ベランダの設置がおすすめです。
  • 雨の日でも洗濯物を干したい
  • 夏の日差しを避けたい
  • プライバシーを重視する
屋外スペースをそれほど必要としていない、掃除の手間を省きたい場合もベランダをおすすめします。

バルコニーがおすすめの人

 バルコニーは、以下のような人に向いています。
  • 庭のように使いたい
  • 大量の洗濯物や布団を干す
  • 植物や野菜を育てたい
屋根がなく日当たりはいいため、日光浴や子どもを遊ばせたい人にも適しています。


ベランダやバルコニーを設置したら注意したいポイント

ベランダやバルコニーは室外スペースとして便利に活用できるものの、使用する際は近隣住民への配慮が不可欠です。ベランダやバルコニーを設置後の注意点を紹介します。

騒音や臭いへの配慮

ベランダやバルコニーにゲストを招く場合は、大きな声を出さないように心がけましょう。喫煙者がいる場合は、風向きや周囲への配慮が重要です。隣の家に洗濯物が干してある場合、臭いが移る可能性もあります。

ペットに注意

ペットを飼育している場合、ベランダやバルコニーにペットを放す機会があるかもしれません。とくに犬は興奮すると吠える性質があり、鳴き声には十分な注意が必要です。トイレを設置する場合は、糞尿の処理をきちんと行い臭いの発生を予防します。

掃除が必要

排水溝に葉っぱや泥がたまると、大雨の時に水はけが悪くなります。最悪の場合、雨水が室内に入ってしまう可能性もあるので注意が必要です。安全に使用するためには、定期的にベランダやバルコニーを掃除し、清潔な状態を維持しましょう。

定期メンテナンスが重要

ベランダやバルコニーの床は防水加工されているものの、時間が経つと劣化する恐れがあります。雨漏りの原因となる場合もあるため、10年に1回を目安にメンテナンスが必要です。点検や補修工事が必要な場合は専門家に依頼し、安全面に考慮します。

防犯面の安全対策が必要

空き巣被害の中には、ベランダやバルコニーからの侵入例が多く見受けられます。プライバシーを守るために外から見えにくい仕様にしてしまうと、不審者の動きを隠してしまうのが課題です。住宅に設置する際は、防犯面からの安全性を考慮しながら検討しましょう。


ベランダとバルコニーのおしゃれなアイデア4選

ベランダやバルコニーの雰囲気は、インテリアによってガラリと変わります。一戸建て住宅で使えるおしゃれなアイデアを4つ紹介しましょう。

1. ウッドデッキや人工芝を敷く

ベランダやバルコニーの床にウッドデッキや人工芝を敷くだけで、あっという間におしゃれな空間に変身します。人工芝は自然を感じられるものの、手入れが簡単で便利です。ウッドデッキと組み合わせると、アクセントのある床になります。小さなお子さんがいる場合、レジャーシートを敷いてピクニックを楽しむのもおすすめです。 

2. 椅子やテーブルを置く

ベランダやバルコニーに椅子やテーブルを置けば、リラックス空間として使用できます。お気に入りの本やコーヒーを持ち出すだけで、カフェ気分が味わえるでしょう。椅子やテーブルを置くのが難しい場合は、厚手のシートやラグを敷く方法もあります。朝ごはんを食べたり、お酒を飲んだりと活用方法は尽きません。 

3. ガーデニングを楽しむ

 花や緑に囲まれた生活は、日常の疲れを癒すのに重要な要素です。ベランダはバルコニーよりも日差しや風通しの良さが見込めないものの、日光をあまり必要としない植物なら問題なく育ちます。ガーデニングに自信がない方は、サボテンや多肉植物がおすすめです。プランターでハーブや野菜を育てれば、家庭菜園も楽しめます。

4. ワークスペースとして活用

ベランダやバルコニーに仕事用のテーブルと椅子を置けば、簡易的なワークスペースとして活用可能です。家のWi-Fiも使えるので、通信制限を気にせずに仕事ができるメリットもあります。家族がいて仕事に集中できない時も、手軽に自分だけの空間を確保できて便利です。在宅ワークの方にとっては、いい気分転換になるでしょう。 


ベランダとバルコニーは用途に合わせて選ぼう

今回はベランダとバルコニーの違いについてお伝えしました。ベランダには屋根があり、バルコニーには屋根がないのが最も大きな違いです。日本ではどちらも2階以上に設置され、生活スタイルや好みによって選べます。
ベランダやバルコニーのような屋外スペースは、インテリアによってさまざまな活用方法が可能です。住宅を購入する際は、どのように活用したいかを検討しましょう。用途に合ったものを設置すると、入居後に後悔せずにおすすめです。
家づくりにおいて、相談できる相手がいると安心できます。信頼のおけるハウスメーカーや工務店を見極めて、ベランダやバルコニーの活用方法も相談すると良いでしょう。
【関連記事】
工務店の選び方を6つのポイントから徹底解説!失敗しないための注意点を紹介