2024.10.04家を建てるなら

住む場所の決め方とは?失敗しないためのポイント5つ

住宅を新築するにあたって、住む場所の決め方は間取りや予算と同じくらい重要です。今回は、新築住宅の土地を探している方に向けて以下の内容をわかりやすく解説します。
  • 住む場所を選ぶポイント
  • 世代別の決め方
  • 住宅購入者が住む場所を決めるコツ
土地選びに迷っている方、家族全員が快適に暮らせる場所に住みたい方は最後までお読みください。


住む場所を選ぶための5つの重要ポイント

住宅を建てるにあたって、住む場所から決める方も多いでしょう。大きな理由がない場合、何を基準に決めたらよいかわからないと困惑してしまいます。明確な理由がなくエリアを限定している状態の方も、以下の5つのポイントを重視した決め方がおすすめです。

交通の便

住む場所の決め方として、「交通のアクセス」は重要な要素となります。通勤や通学はもちろん、日常生活における移動の利便性も関係するためです。鉄道やバスのような公共交通機関が整っていると、暮らしの中で感じるストレスが減ります。会社や学校へのアクセスを考慮し、事前に所要時間を調査しておくのがおすすめです。

生活のしやすさ

家の近くに、以下のような施設があると生活は便利になります。
  • 買い物施設
  • 医療機関
  • 学校
  • 公園
  • レジャー施設など
中でも、スーパーやコンビニ、ドラッグストアは、日用品の調達に欠かせません。住む場所の決め方として、生活のしやすさは外せないポイントです。

自宅周辺の環境

住宅を建てる地域の周辺環境として注目したいのは、次のような項目となります。
  • 交通量
  • 自然環境
  • 騒音
  • 商業施設との距離
周辺環境は家族全員の目線で考えるのが大切です。たとえば、小さな子どもがいる家庭では、静かで安全な環境をおすすめします。将来のライフプランも踏まえたうえで、周辺環境を考えましょう。

治安の確認

住む場所の決め方として、治安の良し悪しも大切なチェックポイントです。警視庁/道府県警が発表している犯罪件数や口コミを中心に、希望する地域の治安を確認します。実際に足を運び、街灯の明るさや防犯カメラの設置場所、駅前に交番があるかどうかを確かめてみるのもおすすめです。

災害被害の有無

住む場所を決めるにあたって、自然災害のリスクは低いほうが安心して暮らせます。自治体や気象庁が提供している災害情報やハザードマップを見て、発生しやすい災害の種類や頻度を確認可能です。地震や台風は避けられないので、洪水や土砂災害に備えた家探しをしましょう。


住む場所の決め方を世代別に紹介

住宅設計と同様に、住む場所の決め方も暮らす人の人数や年齢によって変わってきます。住宅購入は長期的に見る必要があり、現状だけでなく今後の変化も見通して検討しましょう。カップル世帯、子育て世帯、シニア世帯を例にとって決め方のポイントを解説します。

カップル世帯向けの住む場所の決め方

大人2人で生活する場合、以下のポイントに注意して住む場所を選ぶのがおすすめです。
  • 職場へのアクセスがいい
  • 駅前に大きめのスーパーがある
  • コンビニまで近い
お互いに働いていることを前提とした場合、通勤のストレスが少ないというのは重要なポイントとなります。仕事帰りに買い物をしやすいかどうかという観点からも、スーパーやコンビニの位置は事前にチェックしておくといいでしょう。

子育て世帯向けの住む場所の決め方

子育て世帯に適した住む場所は、以下のポイントに注意して選びます。
  • 治安が良く落ち着いて暮らせる
  • 子育てに必要な学校や公園が揃っている
  • 子育て支援制度が充実している自治体
子育て世帯の住む場所は、「子どもの安全」が最優先項目です。繁華街や治安の悪いエリアは避け、子どもがのびのびと走り回れる環境を選びましょう。病院や自然の有無もチェックしておきたい項目です。

シニア世帯向けの住む場所の決め方

高齢者世帯が住む場所を決めるときに注目したいポイントを見てみましょう。
  • 大きな病院がある
  • 車の通りが少なく、坂道やでこぼこな道がない
  • スーパーや薬局が近くにある
シニア世帯の住む場所の決め方は、医療機関や周辺環境のバリアフリーが基準となります。かかりつけ医が近くにあることはもちろん、総合病院や救急病院が近くにあると緊急時にも安心です。


住む場所を決める前に現地に足を運ぶ

住宅を建てる場所を決めるには、街の雰囲気を肌で感じるのが重要です。日当たりや騒音、周辺環境はインターネットの情報だけでは把握できません。実際に足を運んで、暮らしに適しているかどうかを判断しましょう。
  • 駅までのアクセス
  • 役所や病院の有無
  • 子どもが安心して通学したり、遊んだりできる環境か否か
  • 広い空き地がある場合、将来的に大きな建物が建築予定か確認
  • 時間帯や曜日を変えて、周辺環境をチェック
  • 雨天時の水はけの状態を視察
以上の項目を中心に調べておくと、家を建てた後の後悔が減ります。実際に足を運ぶのはネガティブな要素を避けるためだけではなく、美味しそうな飲食店や広い公園を発見できる可能性も見つけるチャンスでもあります。


長期的な視点で住む場所を決めるコツ

住宅を建てる土地選びは、将来を見据えた長期的な視点が重要です。とくに注意したいのは、「資産価値」と「ライフスタイルの変化」という観点になります。住む場所で後悔しないためのコツを2つのポイントから見てみましょう。

資産価値

一戸建て住宅の資産価値は、長期的目線で見ると土地の価値が重視されます。建物は年数が経つと資産価値を評価されなくなりますが、土地の価値は変化しにくい要素となります。将来的な売却を考える場合、地価の変動にも注意が必要です。
人気のあるエリアは需要が高く、中古住宅でも高く売れる可能性がありますが、あまり人気のないエリアだと、売却が難しくなることも考えられます。

ライフスタイルの変化

住宅を新築した場合、長期に渡って住み続けるのが一般的です。家族の人数が変化したり、住む人が高齢化したりと生活環境は変わっていきます。どのような状況になっても対応できるよう、教育機関や医療機関へのアクセスは重要なポイントです。
また、再開発エリアに該当していると立ち退きの可能性も出てきます。地元のエリア情報に詳しい住宅会社の担当者に話を聞き、なるべく長く住める場所を選びましょう。


住む場所の決め方は将来を見据えてプロに相談

住宅購入のタイミングで住む場所を選ぶには、長い期間を快適に過ごせる環境を探す必要があります。決め方の基準として、ライフスタイルや家族構成が変化しても快適に生活できるというのが重要なポイントです。また、将来的な資産価値を考えるなら、人気のエリアで地価が下がりにくいという条件も加わります。

気になる地域があれば実際に足を運び、地元の住宅会社に相談してみるのもおすすめです。プロの目線でアドバイスしてもらえ、理想の暮らしを叶えやすくなるでしょう。

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