2021年12月からそらさき暮らしを始めたIさんご夫婦。
いつまでも心地良く暮らすための工夫が満載のお住まいです。

広々とした2階のリビングダイニングキッチン。ダイニングテーブル横の棚には、ご夫婦が収集したグラスやカップ、お酒のコレクションがずらり。

ベージュの落ち着いた色調の外観。玄関前の段差は、将来スロープにしやすいように設計。

　犬と散歩する人やサイクリングやジョギングで汗を流す人が行き交う神奈川県川崎市の多摩川河川敷からほど近い場所に、Ⅰさんご夫婦のお住まいがあります。
2021年12月に完成したお住まい。2階には、大きな窓から日差しが入る明るいリビングが。「初めての見学会で伺ったお宅もこのぐらい窓が大きくて、明るく風通しの良いリビングでした。リビングの日当たりにはこだわりました。1階をリビングにすることも考えましたが、隣の家が近いので、1階はあまり日が当たらなかったんです。それで、より日当たりの良い2階をリビングにしました。大きい窓から太陽の光がたっぷり降り注いで気持ち良いんですよ」とほほ笑む奥様。
家に遊びに来るご友人からも好評なのだそう。奥様は「ダイニングテーブルでお食事して、その後ソファーに移っておしゃべりを楽しみ、時には3階のロフトに上がって長居することもあります。万一、最終電車に間に合わなくなってしまっても、お泊まりも歓迎です」とうれしそうに話します。

大きな窓から日差しが入るリビング。ご主人の書斎が隣接しています。

奥様の希望で、通路の幅を広めに設計したキッチン。奥にはバルコニーを設置。キッチン隣には浴室があります。「バルコニーの目隠しのおかげで、窓を開けながら入浴しても、外から見えにくいので助かっています」と奥様。

　60代で建て替えを決意したご夫婦。ご主人は「歳を取る中で、終の棲家にしようと建て替えた家です。以前の家は雨漏りがしたり、すきま風が寒かったり…。その都度リフォームしていましたが、築50年ほどたっていたこともあり、いっそのこと建て替えてしまおうと。耐震性も心配だったんです。それで、知人から現在の工務店さんを紹介してもらいました。親身になって相談に乗ってくれて、理想的な住まいになりました」とにっこり。今では、部屋ごとの寒暖差や冬場の浴室の寒さに悩むこともなくなったのだとか。「冬はエアコンを使いましたが、夏は利用しない時間帯もありました」と奥様。
工務店と打ち合わせを重ね、お住まいには20年以上安心して暮らせる工夫を施しました。「玄関に腰掛けや手すりを設置したり、階段をなだらかにしたりしています。階段脇には、将来的にリビングに上がる小さなエレベーターを設置できるようスペースを作りました。リビングを2階にしたことで、足腰に負担がかからないか不安だったのですが、これで一安心です」と満足気なご主人。

将来、エレベーター設置可能なスペース。現在は１階は物置に、２階は絵画や調度品を飾るスペースにしています。

玄関には、手すりと腰掛けが。「スニーカーなどの靴ひもを結ぶ時に便利です」とご主人。玄関には納戸につながる扉があり、コートや靴などを収納しています。

　キッチンには、奥様のこだわりが詰まっています。奥様は「ダイニングやリビングから流し台が見えないように、高さを調整してもらいました。また、料理がしやすいようにキッチンの通路幅を広く取っています。収納スペースもたっぷりで、使いやすいキッチンです」と話します。1階の寝室にあるウォークインクローゼット、玄関の納戸、物置き、小屋裏など収納スペースもたっぷり。
リビングやキッチンには、ご夫婦が旅先で購入したオブジェや絵画が並びます。「二人とも海外旅行が大好き。リビングやキッチンには、現地で買った物を飾れるスペースを確保しました。今は“断捨離”を頑張っています（笑）」と奥様。
将来に備えたアイデアと好きなものを詰め込んだ、ご夫婦の新たなお住まいです。

茶道が趣味の奥様の着物が飾られている2階の一角。ストレスなく部屋を周回できるよう、お手洗いを真ん中に配置。